小野は、家庭の経済事情により、新しいシューズやボールを自由気ままに新しく買い換えたりは出来なかった。小学校2年から6年生までの4年間、肌身離さず持っていた自分のボールはひとつだけだった。今沢サッカー少年団元監督の高木英大氏は「伸二がいつも持っていたボールは表面が全部禿げてしまっていて、見た目はサッカーボールに見えないほど使い込まれていました。大切なボールだったんでしょうね。きっとお母さんに買ってもらったものだと思います。空気が抜ければ入れ替えて、修理して修理して使っていたんです」と、目頭を熱くさせた。
